※ブログ更新※仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは?『人と人の「つながり」に投資する企業』を読んで(その2)

 

 こんにちは、髙橋です。

 

 昨日のブログのつづきです。

 昨日のブログ→※ブログ更新※仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは?『人と人の「つながり」に投資する企業』を読んで(その1)

 『人と人の「つながり」に投資する企業』という本を読んで、「現下のリモートワーク環境でいかに同僚や会社のメンバーと協働するのか」ということにも関わる話が取り扱われていたので、取り上げたいと思いました。

 本書を参考にしながら、「仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは何か?」ということを考えてみたいと思いました。

 今日も、この本の内容を参考にしながら、考えてみたいと思います。

 

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 改めて書くと、この本では「ソーシャルキャピタル」が企業が価値を生み出すために投資すべきものであることが主張されています。

 タイトルにある「つながり」とは、この本の中では「ソーシャルキャピタル」を指しています。

 昨日のブログでは、そもそも「ソーシャルキャピタルとは何ぞや?」ということをお話しました。

 確認のため、振り返ります。

 この本の中で著者たちは、ソーシャルキャピタルを次のように定義していました。

 「ソーシャルキャピタルは、人々のあいだの積極的なつながりの蓄積によって構成される。すなわち、社交ネットワークやコミュニティを結びつけ、協力行動を可能にするような信頼、相互理解、共通の価値観、行動である」

 ここから、2つのキーポイントが導き出されます。

 ①個人のみに属さず、間個人的に存在すること

 ②積み重なっていることで価値が生まれること

 つまり、ソーシャルキャピタルは、個人と個人の間に存在するものであり、組織や社会から隔離された状態で個人に内在的に存在するものではなく、

 また、信頼やコミュニケーションが積み重なることで生じるものとなる、ということだと思われます。

 

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 それでは、そのような性質を持つ「ソーシャルキャピタル」は、どのように蓄積、形成されるのでしょうか?

 本書では、ソーシャルキャピタルの提唱者として有名な政治学者のロバート・パットナムの言葉を引用して、ソーシャルキャピタルの蓄積、形成のプロセスを示しています。

信頼や規範、社交ネットワークといったソーシャルキャピタルの蓄積は、自然に強化される累積されていく傾向を持っている。ある取組みにおける協力が成功すると、それによって人脈と信頼が構築される。これがさらに、将来、別の無関係な取組みにおける協働を促す社会資産となる。従来の資本と同じように、ソーシャルキャピタルを持つ人々は、ますますそれを蓄積していく傾向を示す。

 また、ハーバード大学のジェーン・ファウンテン教授の次のような説明も引用されます。

ソーシャルキャピタルは、他の資本形態と同じように、生産的に使われることによって蓄積されていく。

 ここからわかるのは、ソーシャルキャピタルの積み重なる過程が、①自然的であることと、②生産的プロセスを経ることにあることです。

 まず、ソーシャルキャピタルはそれが積み重なる様子をはっきりと把握することが難しいものです。

 これは、直接的に金銭にかえることができる金融資産のような資産(資本)とは大きく違っている点です。

 人脈や信頼といった関係的なものは、視認することができず、またそれを数値化することも難しいものです。

 そのため、「自然的に」、、、というより「非公然的に」積み重なっていくものだと思われます。

 また、ソーシャルキャピタルは生産的プロセスを経ることで蓄積されます。

 ここでの「生産的」というのは、何も物理的に何かを作り出すとか、売上や利益を生み出すというものに限定されるものではなく、もっと広くとらえて、「ポジティブな活動をする」と考えてもいいかなと思っています。

 例えば、一緒にプロジェクトを回して目標を達成するでもいいし、会社の休憩室で世間話をしたり、笑い話をしたりといったすごくパーソナルな活動を含めていいものです。

 逆に、「ネガティブな活動をする」ことでは、ソーシャルキャピタルは蓄積されない、あるいはそれを減少させる結果になると言えるでしょう。

 つまり、ポジティブな活動を複数の人間がかかわって行う中で、ソーシャルキャピタルが生み出され、蓄積、形成されていくと思われます。

 ここで付け加えると、「富める者がより富む」ように、ソーシャルキャピタルも「信頼が信頼を生む」というようなことがあります。

 上記の引用に、「従来の資本と同じように、ソーシャルキャピタルを持つ人々は、ますますそれを蓄積していく傾向を示す」と言われているように、

 既にソーシャルキャピタルが蓄積されていれば、その信頼関係を元に何らかの仕事や依頼、相談が舞い込み、それを通してさらに信頼が積み重なることになるという流れがあるようです。

 

 以上のことを考えると、

 結局のところは、日常の仕事や活動の中で周りの人々と協調していくことや、信頼にこたえた成果を出していくことが大切だと思います。

 ソーシャルキャピタルは目に見えませんが、我々が他者と一緒に活動する中でその間に存在しており、人と人をつなげてくれています。

 その「つながり」があるからこそ、ものごとが円滑に運んでいたり、前に進んでいっていると思いますので、会社や組織、社会は「ソーシャルキャピタル」を蓄積していくことが集団全体にとって大切だと思います。

 

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 今日は、「ソーシャルキャピタルはどのように蓄積、形成されるのか?」ということをお話ししました。

 引き続き、『人と人の「つながり」に投資する企業』の内容を紹介しながら、最終的に「仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは何か?」ということを考えていきたいと思います。

 本日も読んでいただきありがとうございました。

 ではでは~。

 

 

「大人の学び」7つの行動  

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 さあ、学ばな。。。

 

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