※ブログ更新※仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは?『人と人の「つながり」に投資する企業』を読んで(その1)

 

 こんにちは、髙橋です。

 

 ブログと言いつつ、最近滞りがちな高橋です。

 つい最近、『人と人の「つながり」に投資する企業』という本を読んで、「現下のリモートワーク環境でいかに同僚や会社のメンバーと協働するのか」ということにも関わる話が取り扱われていたので、取り上げたいと思いました。

 本書を参考にしながら、「仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは何か?」ということを考えてみたいと思いました。

 今日から何回かに分けて、この本の内容を参考にしながら、考えてみたいと思います。

 

 この本は、社員と社員の「つながり」への投資が、企業にとって有益なモノであることを理論的、事例的に主張しています。

 ここでの「つながり」とは、いわゆる「ソーシャルキャピタル」のことを指しており、一貫して「ソーシャルキャピタル」についてその必要性が主張されています。

 著者たちによれば、ソーシャルキャピタルの豊かさや貧しさというものは直接的に会社の業績や個人の成績に目に見える形として現れることはなく、むしろ色々な要素、信頼や社交ネットワーク、コミュニケーションなどと密接に絡み合いながら作用しているとされています。

 つまり、ソーシャルキャピタルは一見してわかりにくいものの、企業の業績や事業の運営、維持において重要な価値をもたらしているということが主張されています。

 

 ここまでは、ざっくりとした概要です。

 少し先走りましたが、「そもそも、ソーシャルキャピタルって何ぞや?」という方もいます。

 ソーシャルキャピタルは、「社会関係資本」とも訳され、集団における信頼関係や結びつきが集団活動における個人や集団の協調性や効果性を促進し、結果的に成果や利益に影響を及ぼす「資本」であるという考え方であり、主に社会学や政治学、経済学、経営学の領域で使われている用語です。

 最近では、この用語自体も一般的になっているので、聞いたことがあるという方もかなり多いと思います。

 この本では、ソーシャルキャピタルを次のように定義しています。

ソーシャルキャピタルは、人々のあいだの積極的なつながりの蓄積によって構成される。すなわち、社交ネットワークやコミュニティを結びつけ、協力行動を可能にするような信頼、相互理解、共通の価値観、行動である

 ここでは、ソーシャルキャピタルとは、人と人との間の何かが蓄積することで構成されるものだとわかります。

 ここで大切なのは2つのことです。

 ①個人のみに属さず、間個人的に存在すること

 ②積み重なっていることで価値が生まれること

 ①は、つまりソーシャルキャピタルはひとりの個人に内在していたり、独占して所有されるものではないということです。また、それはソーシャルキャピタルが売り買いしたり、あげたりもらったりすることができないものであることも意味します。

 例えば、ある会社で30年勤めあげて、その組織の中の多くの構成員と密接な関係性を持っている人だからといって、その他のすべての組織も含めたあらゆる空間で効果的なソーシャルキャピタルを有しているわけではありません。

 ですから、その方が他の組織やコミュニティに入れば、長年勤めた会社の中で発揮されるソーシャルキャピタルは使い物になりません。

 ②は、上の例につづけて言えば、新しい組織やコミュニティに入った場合は、他の組織やコミュニティで獲得済みのソーシャルキャピタルは意味をなさず、また新たにその場所でソーシャルキャピタルを獲得する必要があります。そのためには、その場所で信頼やネットワークを獲得していく必要があり、それらを積み上げていくこと、蓄積することが必須となるのです。

 たまに、ソーシャルキャピタルを「対人コミュニケーション力」や「関係構築力」という理解をされているものを見ることがありますが、それとはやはり違う概念と言っていいでしょう。

 もちろん、そういったコミュニケーションスキルや能力は、ソーシャルキャピタルの形成において重要な役割を果たす可能性はあります。

 しかし、それ自体はソーシャルキャピタルではありません。 

 ソーシャルキャピタルはあくまで間個人的な存在であり、社会や集団というものから切り離して存在するものではないと思われます。

 

 上記のような「ソーシャルキャピタル」を考えて、改めて企業や会社組織というものを振り返って見ますと、それはソーシャルキャピタルが確実に存在しているだけでなく、重要な役割を果たしているような気がしてきますね。

 会社での仕事では、多くの場面で他の人と協力したり、コミュニケーションを取りながら作業を進めることが多く、特に現代的な仕事ではそうだと思います。

 本書においても、企業活動におけるソーシャルキャピタルの重要性が主張されています。

 

 今日は、「ソーシャルキャピタルとは何か?」ということを中心にお話ししました。

 引き続き、『人と人の「つながり」に投資する企業』の内容を紹介しながら、最終的に「仮想性の時代のソーシャルキャピタルの役割とは何か?」ということを考えていきたいと思います。

 読んでいただきありがとうございました。

 ではでは~。

 

 

「大人の学び」7つの行動  

中原淳『働く大人のための「学び」の教科書』

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 行動本を1トン読む

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 さあ、学ばな。。。

 

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