※ブログ更新※ジョブローテーションのメリットとデメリット

 

こんにちは、髙橋です。

 

昨日の投稿では、ニトリの似鳥会長の著書『リーダーが育つ55の智慧』を取り上げ、特に似鳥会長ご自身の「アメリカ視察」体験のエピソードをご紹介しました。

 

 

この本では、ニトリにおける人材育成についてもいくつか言及がされています。

なかでも、似鳥会長が社員教育の根幹と主張されているのが「配転教育」、つまりジョブローテーションです。

 

本によると、このジョブローテーションにより、社員は2~3年に一度は在籍する部署を変えることになるそうです。

配転教育によりニトリが目指しているのは、スペシャリストでありかつゼネラリストである「ビジネスのプロ」を育てることです。

 

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このジョブローテーションという人材育成施策は確かにメリットがあると思います。

例えば、色々な部署をまわって自社の組織や製品について幅広い知識を身につけたり、多くの人とのネットワークを得ることができるかもしれません。

しかし一方で、一つの部署で長く働くことによって身につく専門性が得られない可能性があったりというようなデメリットも想像できます。

ここで、ジョブローテーションのメリットとデメリットについて少し整理してみたいと思います。

 

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まず

ジョブローテーションのメリットとは何でしょうか。

・自社についての広い知識・技能を持つ

・社内での顔がひろくなる

・新しいアイデアや改善が生まれる可能性

・業務の属人化を防ぐ

 

・自社についての広い知識・技能を持つ

例えば、営業から生産管理、生産管理から製造、製造から経理など様々な部署を数年おきに移っていくことで、自社に関わる様々な知識や技能を持つようになるかもしれません。これにより、社内での汎用性の高い人材を育成することができ、また一つの業務に関わっていてもその業務が自社内のどんな役割を持っているのかを認識できるようになると思われます。

 

・社内での顔がひろくなる

色々な部署を回って、様々な人たちを一緒に働き、社内に多くのつながりを持つようになります。すなわち、社内での顔が広くなることになります。これは、業務を円滑にまわしていくために重要なネットワークとして働きます。

 

・新しいアイデアや改善が生まれる可能性

自分の部署に足りないところや問題点は自分自身では気づけないことが多いです。自部署では当たり前のことだけど、他部署から来た人間から見たら明らかにおかしいということがあります。そのような新しい視点から業務の改善が行われたり、人と人が交わることで新たなアイデアが生まれてくる可能性もあります。

 

・業務の属人化を防ぐ

ひとつの部署に長く在籍することが当然の組織では、得てして業務が属人化します。業務が属人化し、「・・・については○○さん」という状態になってしまうと、万一その担当者がいなくなったときに業務がストップしてしまうという事態になりかねません。ジョブローテーションがあるとその前提の下に業務の標準化が推進・推奨されることでしょう。

 

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逆に、

ジョブローテーションのデメリットは何でしょうか。

・一時的な生産性低下の可能性

・エンゲージメント低下の可能性

・専門性を持った人材が育たない可能性

 

・一時的な生産性低下の可能性

ジョブローテーションが実施されると、今まで身につけてきた知識や技能が通用しなくなります。そのため、また新たに業務に関わる知識や技能を身につけなければならず、その間はジョブローテーションをしなう場合と比べて一時的に生産性が落ちることが考えられます。

 

・エンゲージメント低下の可能性

現在の部署に在籍して数年経ちやっとその仕事のイロハがわかってきたという従業員にとって、ジョブローテーションは「またイチから」を意味します。それが繰り返されることにより、従業員は現時点での自分の仕事にコミットすることの価値を低く見積もることになる可能性があります。そのため、結果的にエンゲージメントが低下し、場合によっては配転が退職を招く可能性もあるでしょう。

 

・専門性を持った人材が育たない可能性

ニトリの例では、配転教育はプロフェッショナルかつゼネラリストであるビジネスのプロを育てるという意図がありました。しかし、ジョブローテーションは専門性を身につけにくくするという指摘があります。業種などにもよるかもしれませんが、その業務のプロと言えるような隅々まで知り尽くした専門性を持った人材に成長するには予想以上に時間がかかります。そのため、例えば2~3年でジョブローテーションをする場合は、むしろ専門性を持った人材を育てない、もしくはその成長を阻害する可能性があります。

 

このように、

ジョブローテーションにはメリットとデメリットがあります。(多分他にも色々とありそうです。)

 

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今日はジョブローテーションのメリットとデメリットについて書きました。

皆さんの職場では今回のジョブローテーションのように、配置転換を人材育成施策として利用されていますか?

そして、その施策は機能していますか?あるいは効果を実感されていますか?

 

よし、学ばな。。。

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